夏だから学ぼう!水の事故が起こった時の対処法—kosococo.妹

毎年起こる水の事故。
 
天候は当時どういう状況だったかとか、
子供を助けに行った大人も亡くなったとか、
痛ましいニュースを耳にします。
 
溺れている人の力というのはすごいものがあり、
子供だからといって安易に大人一人が助けに行っても
その力で引っ張られてしまったり、
また海や川などのうねりは浅い所でもすさまじく、
大人の男の人でも足をとられて動けなくなったり、
足をすくわれたりします。
 
私もそれぞれそれらを実感する経験があります。
 
小学校の臨海学校で海に皆で入ったとき、
高波がザブーンと来て、隣にいた子が溺れそうになり、
私に必死にしがみつこうとし、
すごい勢いで引っ張られ、抱きつかれた事があり、
その力の強さに、私も必死にあがいた事が今でも忘れられません。
高波は一回で去ったけど、あれが続いたら、
一緒に溺れていたかもしれません。
 
そして、20代に
少しサーフィンをしていたので、
潮が引くときの力の強さやウネリを、
とても恐怖に思いました。
砂浜から見るとすごく穏やかそうな海に見えて、
入ると足下はすごい力で沖に引っ張る流れがあり、
コレは危険だから今日はやめようと思ったことは何度もあります。
また海の中は目印がないので、
気づいたらすごく流されていたりもします。
 
「海は怖い、水は怖い」そんな体験をした私でも、
じゃあ、実際なにか起こったらどうするか?という事は知りません。
受け身な言い方で申し訳ないのですが、
そういう事を学べるチャンスもなかったのです。
 
そんな中、
ボランティアで毎年夏にライフセーバーをしている知人が、
人工呼吸&心臓マッサージ、AEDの使い方などを
実践込みで教える講習会を開いてくれて、
行ってきました。
 
< その中でいくつか学んだ事 >
子供にはライフジャケットを着せよう(股に紐が付いているタイプが良い)
 →ライフジャケットは浮き輪と違って、穴があきづらく、
  またそれを着ている事で胸部を守ったり、寒さから身を守れる
 
大人は、目の前の子供にしか目がいかなくなるので、
 何人かで入る場合は、必ず少し引け目から監視するだけの人をつける。
 また、監視する人は、監視に専念する。

 
溺れてしまった人を「逆さにする」「水を吐かせる」「抱きかかえて揺さぶる」などは間違った対処
 
溺れた人がいたら仰向けにし、
意識を確認。体をとんとんと叩きながら声がけ
周りの人に、119番通報とAEDを手配
呼吸がない場合、すぐに人工呼吸&心臓マッサージ
 (A) 両方の乳頭を結ぶ線のちょうど真ん中辺りを30回押す(両腕をまっすぐにし下へ、1分100回間隔)
 (B) その後、あごを上げ、胸が少し膨らむくらいまで息を吹き込む(2回)
救急車が来るまで、コレをひたすら繰り返し
 
途中、AEDが来れば、AEDの音声に従って行動するとの事
(体がぬれている場合は、パッドを貼る前に水気を拭き取る事
 
救急車やAEDが来るのを待って、何も対処しないと、
脳に血液が行かなくなってしまうので、
呼吸がなかったらすぐに人工呼吸&心臓マッサージは原則
だそうです。
 
また、お子さんの場合は、
大人と同じ感覚でやるとやりすぎちゃうので、
・心臓マッサージの押す力は、胸の厚みの3分の1くらい
・息を吹き込むのも、少し膨らめばいい

とのことです。
息を吹き込みすぎると、胃のものが逆流して、のどを圧迫してしまったりすると、
それはそれでまた危ないそう。
 
AEDも初めて実物を見たし、
また初めて心臓マッサージや人工呼吸も人形を使ってする事ができて、
とてもためになりました。
 
また、ここには私が学んだ抜粋しかありませんが、
近くの赤十字などでは、もっと詳しい講習を常日頃から開催しているそうですので、
海に川にプールにとレジャーに行かれる前に、
一度、親御さんで学んでみるのはいかがでしょうか?
 
こういう処置をしなければならない状況にならない事が最前提ですが、
いざという時に少しでも知っておくと、
心強いのではないでしょうか?
 
※この救助法は、現在の救助のガイドラインの抜粋です。
 またガイドラインは進化していくそうなので、
 この情報が古くなるときがあるかもしれませんので、ご注意ください。
 



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