イメージできたものは作り出せる?!–kosococo.妹
突然ですが、私(妹の方)は料理ができません。
未だに同じように育って来た姉が「食」の世界にいることを不思議に思います。
同じ姉妹なのに…。
今まで何度も「料理できるようになったらかっこいい!」と思い、
ある素材でちゃちゃっと作れるようになるくらいまでになろうと
がんばってみたものの…、長続きしないのです…。
何故だろう?
だからといって家のことが嫌いな訳ではなく、
お家時間を楽しむのは大好きなのに、
料理はどうしてだか自分で自分の作ったものをおいしいと思えないのです。
困ったもんだ…。
技術がないのはもちろんですが、
原因はもっとメンタル的なものだと自分でも分かってるのだけど、
具体的に理由が分からない、ん~、何故だ?
でも、一時期海外でひとり暮らししていた時は、
毎日作っていたんですけどね。
作らないと日本食が食べれないからっていうのと、
時間が有り余ってたからというのが大きな理由ですが。
そういえば、私が日本を離れるとき、姉が手作りレシピを作ってくれたな。
あれはかなり嬉しかったな~。
その当時は確か料理楽しいと思っていた記憶があるのですが。
そんなこんなで、つい最近まで
私は食に対して淡白なんだなと思いこんでいました。
でも、友人が私に
「『ここのお店はコレがおいしいけど、これがいまいち』とか、よく言うけど、
よく分かるね」と言われた事があるのです。
そう言われれば、常日頃からそういう事を言っている自分に気づいたのです。
結構美味しいものに敏感だったり、
ちゃんと季節を取り入れた食事をしたいと思ったり、
美味しくないランチなんかを食べた日にゃ~、
気分が落ちるどころか、怒りさえ感じることもあります。
その代わり美味しいもの食べたときは、
本当に疲れが吹っ飛ぶほど幸せを感じたりするので、
結構食べるものに気分まで左右されている部分があるのだと。
しかも、姉の影響で結構美味しいところ、たくさん食べ歩いたりしてるし。
意外と食に対して淡白じゃない自分に気づき嬉しく思いつつも、
じゃ~なぜ料理はうまくならない!の疑問には?マークがつきまとう…、
う~ん、わからない。
そんな気持ちを抱えつつ、
今日夕飯を作ってました。
最後に味見をしてみた、う~ん、いつもの事ながら分からない、
これはおいしいのか、おいしくないのか…。
そこでハッと原因が見えたのです。
なぜ私が料理をうまくつくれないのか…。
技術がないのはもちろんのことですが、
それよりもっと重要な「イメージがない」からです。
私は、デザインの仕事をしているのですが、
モノのデザインやWEBのデザインなんかは
パーッと絵が浮かぶのです。
それがかなり自信あったりすると、
変に迷いがなく、早くできる上に、
なかなかうまく仕上がるものです。
それが私の料理には欠けている。
どう作りたいというイメージがないままやるので、
到達点がないのですね、きっと。
料理もデザインも同じ。
イメージできないもんは、いくらやってもできないのです。
姉のような料理を職にする人たちは、
イメージできるのでしょうね。
すごいな、料理って。
すごいな、人のイメージって。
デザインも料理も、モノ作り。
素材からイメージを膨らませて、モノを作り出す。
やっぱり形が違えど、私たちは姉妹なのだな、と、
つくづく思い知らされるのでした。