宝物・・・—kosococo.姉

11月末、私は長年お世話になりましたお仕事を卒業いたしました。
その会社様とは、契約でお仕事をさせていただいておりましたので、
打ち合わせがあるとき以外はめったに会社に顔を出すことはありませんでした。

その数少ない出社日は、探偵のような帽子を深くかぶり
スパイのようにこそこそ行ってみたり、
時にはズボンをブーツの中に入れ、乗馬スタイルで行ってみたり、
穴の開いた小汚いジーパンでウッス!ウッス!とズカズカとデカイ態度で
行ってみたり・・・。
私の服装をみてニヤっと笑う上司の視線を快感に思いつつ
次回は着ぐるみか・・・かつらか・・・看護婦か?!と思いながら
渋谷の道玄坂を息を切らせて歩いたのを思い出します。

最終日はキチンとした服装で・・・と思っていたのですが
これまた汚いジーパンでスーッと社内に入って行き、
目立たぬよう、スーッと消えようと考えておりました。
・・・と瞬間に「小磯さんお帰りです!!」の声
そして皆さんが立ち上がり「お疲れ様~」という声と
まばらな拍手(笑)・・・予想外の展開にオロオロしてしまい
キメ台詞も言えず、ただ、はらはらと苦笑いをして出て来てしまいました。
すれ違う方には「お世話になりました」ではなく「本当にお疲れ様でした!!」
と私が言ってどうするみたいな言葉を残して・・・・。
会社を後にしてから気を落ち着かせようと
近くのカフェに入り、コーヒーを飲みました。
そして、手渡された綺麗にラッピングされたノートを開いてみました。
・・・すると、そこには・・・
最初のページから、最後まで、皆様からの温かいメッセージが描かれていたのです
1枚1枚ページをめくりながら
本当に私は、人に恵まれ育てていただいてるなぁ~~~!!と
熱いコーヒーと、ドーナツをかじりながら
プルプルする手と、鼻・目から出る自然現象を止めることは出来ませんでした。
本当に、本当にありがとうございました。

ここにまた一つ、私にとって大切な宝物が増えました。

これからは、hakoniwa kitchen 料理教室が
皆様にとっての宝物の採掘場となるよう頑張っていきたいと思っております。
宜しくお願いいたします。



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