とってもご多忙なカラス(その2)…kosococo.妹
昨日の続きを…。
カラスと東京電力の戦いは、数年続きました。
毎年、カラフルワイヤーの巣が出来かけると、クレーンが来ました。
そして、東京電力はついに、そこにカラスが止まれないような秘策を打ち、
それからその死闘は繰り広げられなくなりました。
(ん~、いい戦いだった。)
それからカラスのご多忙はちょっと忘れてましたけど、
昨日、近くの公園を愛犬と歩いていると、
ある木の下に来たとき、
上の方から、カラスが「ギャー、ガァー、ガァァァ~~~!!!」と
ものすごい勢いで鳴き始め、
そこにカラスがいたのか、ということを、私と愛犬は気づきました。
すると、どこからともなく、
パタパタァ~~~ともう一羽カラスが飛んできて、
その鳴いてるカラスにピタリと寄り添い、
2羽で「ガーーーーーー!ギャーーーーー!」と鳴きまくるんです。
あの小さな口を、おっきくあけて、
絵本に出てくる鳥のつがいのように、ぴったり寄り添って輪唱。
なんだ、この必死感は…?
ものすごい形相です(表情は分からないけど)。
目線の低い愛犬たちも、何事かと見上げています。
そこで、私はカラフルな巣のことを思い出し、
「あ、ここに巣があるんだな」と勘付いたわけです。
木の枝の合間をよーく見てみたけど、
葉っぱで隠れて、巣の姿はよく見えない。
でも、そこにいるんだね。
でもさぁ、カラスさんよぉ~!
そもそもさ、そこにカラスがいたことさえ気づいてなかった私たちに、
そんなに鳴いちゃあ、
逆に「ここに巣ありまっせ!」って言ってるようなもんですよ!
だんまり決め込んでた方が、人間に対しては安全と思うけどね~。
しかも、下から見りゃ、巣は全然見えないし、
犬も思わず見上げちゃうほど、そんなに注目集めちゃ~ね~。
賢いけど、やめられない!って感じかね。
カラス界の常識は人間界から見ると、
ちょっと突っ込みたくなることばかりです。
(完)