紙のニオイや質感も読書—kosococo.妹
スマートフォンやタブレットがスタンダードになった今、
電子書籍というのが定着し始めている。
私も最近Webの世界で仕事をしてきたので、
電子書籍というものは、仕事の中でも推進する立場にあるだろう。
でも、やっぱり違うんだよなぁ。
同じ内容で、面白さに変わりはないのかもしれないけど、
紙のニオイがないのが、どうにもさみしい。
その本の内容にあった書体や紙質、
行間などを一生懸命考えて刷ったであろう作り手の事を思うと、
紙で読まなければ、その本の全ては感じ取れないような気がします。
装丁の面でも、この内容にこのデザインにこの紙質!
やるなぁ~と思う時も多く、
またカバーを外した時の本自身の表裏表紙のデザインにも、
驚きがあったりするもんです。
本の紙質、デザインで、その本でどんな事を伝えたいのかを、
私は感じとってこそ、読書だと思うんですよねぇ。
たしかに、重い本を持ち歩かなくていいとか、
本屋に行かなくてもダウンロードですぐ読めるとか、
メリットも色々あると思いますが。
ノウハウ本は、もしかしたら向いてるのかも。
小説やクリエイターの書いた本など、世界観を感じとるモノは、
是非本で読みたいもんです。
電子書籍を否定する訳ではありませんが、
デザインをする者だからこそ、本が大好きだからこそ、
本への執着は取れそうにありません。
先日仕事で、電子書籍を推進する部署の人と話す機会があり、
私の立場としては、電子書籍頑張って売りましょう!と言わなきゃいけない立場であったのに、
危うく、私は紙のニオイがないとイヤだ、と言いそうになりました。
ま、やっぱりその仕事は受けれませんでしたけどね…(^_^;)