ドジョウ どーじょ—kosococo.姉

ドジョウ どじょう!
ドジョウ どじょう
 
ドジョウどうぞ!!にかけて
今我が家で流行っているダジャレ?!
このレベルの低さに呆れるが
六歳と、二歳の子供には
ドジョウ どじょう~♪が
面白くてしょうがないらしい。。。
 
急遽スケジュールが空いてしまったあるカンカン照りの午後、
何を思ったか、自転車で遠出。
このままでは、干からびて死んでしまう…と水分補給に立ち寄ったコンビニの窓から、
遠くにたくさんの人が集まり、チョウチンが揺れ、何やら出店もあるのが見える。
お! お祭りか♥
ワクワクした気持ちで、行ってみると…ドジョウ手づかみ大会。。。
 
にゅるにゅる~クネクネ~が大の苦手な娘のことだから、
「うわ!気持ち悪い!帰ろう!!」と言うに違いない!!
 
安心した気持ちで、たくさんドジョウを捕まえたお兄ちゃんに、
すごいね~!たくさんとれたね~!と、話していた。
娘を見ると、私の後ろ、一歩さがったところから、
容器に入ったウニャウニャうごくたくさんのドジョウを睨みつけている。
見せてくれたお兄ちゃんに「お礼を言い、さ!帰ろう♥」と振り向くと
娘は、眉間にシワを寄せたまま動かない…。
あまりの怖さに動けなくなったのかな?と思っていたら、
眉間にシワを寄せたまま娘は
「やる!」という…
「え? 何をやるの?」
「やる!」
「…。」
「やる!つかまえる!私もたくさん捕まえる!」
「な、何を言うの…ドジョウだよ?ニョロニョロだよ」
「やる!!」

どこから、いつ現れたのかこのやる気…。
やりたい!という気持ちを強制的に諦めさすのは良くない…が、
ニョロニョロ系…実は、私も苦手。。。
しかし、やる!!と決めた娘はすごかった。
何か乗り移っている?と言わんばかりの気迫。
これでは、反対にドジョウは逃げてしまうだろう…と思うほど、
水しぶきを上げながら水中に手を入れては手をワサーっとあげる。
 
弟は、ビニール製の鞄を水につけては、こちらもいない…と言っては、
バサ~ッと鞄の水をひっくり返す。
明らかに雑な動きの二人の周りにはドジョウはいない!
 
どんだけ時間が経っただろう…
陽も落ち始め涼しささえ感じるが、未だ0匹。
遂に半べそをかきはじめた姉。
顔は焼けたのと、悔しさから真っ赤っか。
 
そんな頑張った娘になんとか、一匹でも、捕まえてあげたい…
そんな母心から、裸足になり、ズボンの裾を上げられるだけ上げて、ニョロニョロがいる水に足を入れる。
水は冷たく気持ちがいい…
静かに立って涼んでいると、ニョロニョロとドジョウがよって来た。
しかし、これはチャンス!とばかりに、水しぶきをあげながら、娘と二人で葛藤!
たまたま娘が水中に鞄をつけたところに私がドジョウを追い込み、一匹GET!
娘と二人、歓声をあげる!
息子はというと、一人離れた浅瀬で相変わらずたくさんの水をビニール製の鞄にいれては、
…いない…。とつぶやき水を捨てている。
見かねたおじさんが、弟の鞄に一匹ドジョウを分けてくれた。
その時の息子の嬉しそうな顔といったら!
 
気付けば 全身ずぶ濡れになった3人。
ボトボトのまま、ドジョウの入ったビニールを自転車にぶら下げて、帰りました。
それだけの熱い思いがこめられ、家族になった二匹のドジョウ。
かわいくて仕方が無いだろう…と思っておりましたが、
 
やっぱりダメだ。。。
捕った責任として、ドジョウの世話係になった娘。
きゃーきゃー言いながら、水槽をキレイにしています。
 



シェアする